光のもとでⅠ
「これから本社で会議があるんだ。それさえなければ翠葉ちゃんをお茶に誘うんだけどね」
クスリ、と笑う笑顔が甘い。声も甘い。
甘いは秋斗さんの標準装備。
秋斗さんの背後で大きなスライドドアが静かに閉まる。
ドアの入り口には認証システムっぽいものがついているけれど、ほかに鍵はついていないみたい。
「どうかした?」
「あ……アナログの鍵はないんだな、と思って……」
さっき図書室に入るときは指紋認証で入るとツカサが教えてくれた。
それまではカードキーだったことも。
「ここに入るには声紋認証と指紋認証、網膜認証が必要。俺が中にいればインターホンっていう手もあるけどね」
と、ドア脇にあるカメラ付きインターホンを指差した。
クスリ、と笑う笑顔が甘い。声も甘い。
甘いは秋斗さんの標準装備。
秋斗さんの背後で大きなスライドドアが静かに閉まる。
ドアの入り口には認証システムっぽいものがついているけれど、ほかに鍵はついていないみたい。
「どうかした?」
「あ……アナログの鍵はないんだな、と思って……」
さっき図書室に入るときは指紋認証で入るとツカサが教えてくれた。
それまではカードキーだったことも。
「ここに入るには声紋認証と指紋認証、網膜認証が必要。俺が中にいればインターホンっていう手もあるけどね」
と、ドア脇にあるカメラ付きインターホンを指差した。