光のもとでⅠ
「翠葉ちゃん、今日はその格好のまま寝ちゃいなさい。明日着る洋服は私のものをあとで出しておくから」
「はい」
静さんの方を向き、
「静さん、明日からお世話になります。今は無理だけど、でも、たくさん写真撮るので――」
言葉は遮られた。
「待ってる。今預からせてもらっているものだけでもいい仕事をしているさ。今日は早く帰って休みなさい」
と、穏やかな表情で言われた。
それにコクリと頷き、司先輩の腕を頼りに歩きだす。
栞さんとお母さんが玄関まで送ってくれた。
「明日の朝には仕事で出ちゃうけど、またすぐに会えるわ。翠葉は無理しないこと。いいわね?」
「うん」
「私も一時間くらいしたら帰るから。何かあったら携帯鳴らして? もちろんモニタリングはしているから」
「はい」
静さんの家を出て、湊先生の家の前を通り栞さんの家の前まで来る。
その隣、秋斗さんの家のポーチには照明が点いていなかった。
「秋兄が気になる?」
気になるか、と言われれば気になるから目が行くのだろう。
素直にコクリと頷く。
「メールでも送ってみれば」
フルフル、と首を横に振る。
「……あまり自分を追い詰めすぎるのは良くないと思うけど?」
「追い詰めてる、かな……」
「少なくとも我慢はしてるんだろうし、無理とまではいかなくとも、気になる要素はあるんじゃない?」
「そっか……。私、ちゃんと我慢できてたかな……」
「だから断ったんだろ?」
「……うん、そうだよね」
「はい」
静さんの方を向き、
「静さん、明日からお世話になります。今は無理だけど、でも、たくさん写真撮るので――」
言葉は遮られた。
「待ってる。今預からせてもらっているものだけでもいい仕事をしているさ。今日は早く帰って休みなさい」
と、穏やかな表情で言われた。
それにコクリと頷き、司先輩の腕を頼りに歩きだす。
栞さんとお母さんが玄関まで送ってくれた。
「明日の朝には仕事で出ちゃうけど、またすぐに会えるわ。翠葉は無理しないこと。いいわね?」
「うん」
「私も一時間くらいしたら帰るから。何かあったら携帯鳴らして? もちろんモニタリングはしているから」
「はい」
静さんの家を出て、湊先生の家の前を通り栞さんの家の前まで来る。
その隣、秋斗さんの家のポーチには照明が点いていなかった。
「秋兄が気になる?」
気になるか、と言われれば気になるから目が行くのだろう。
素直にコクリと頷く。
「メールでも送ってみれば」
フルフル、と首を横に振る。
「……あまり自分を追い詰めすぎるのは良くないと思うけど?」
「追い詰めてる、かな……」
「少なくとも我慢はしてるんだろうし、無理とまではいかなくとも、気になる要素はあるんじゃない?」
「そっか……。私、ちゃんと我慢できてたかな……」
「だから断ったんだろ?」
「……うん、そうだよね」