光のもとでⅠ
 この学校の生徒会は、三年生はふたりしかおらず、二年生は四人。一年生も四人。
 何もかもがバラバラだ。
 不思議に思いつつツカサの話に耳を傾ける。
「今は紅葉祭に関する予算案のヶ所だけでいい。会計が苦労するのは主にそこだから」
 少しほっとした。
 これらの資料すべてに目を通さなくちゃいけないともなると、何日かかるのかわかったものじゃない。
 年数の古いファイルを手にとり表紙を開くと、インデックスが目に入る。
 その時点でとても見やすくファイリングされていることがわかった。
 文化祭の会計に関する項目は後ろのほうにあった。
 そこには、最初の原案から最後の決定案まで、何度となく修正されたものすべてがおさめられていた。
 プリントにはどれも円グラフが添付されており、お金のかけどころが一目でわかるようになっている。
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