光のもとでⅠ
「ごめん……、今、動けない」
「なんなら運ぶけど……」
首をふることで拒否すると、「わかった」と口にしてどこかへ行ってしまった。
ツカサと入れ替わりでやってきたのは茜先輩。
「ツカサにカイロ持っていってって言われたんだけど……生理痛?」
すでに開封済みのカイロを差し出された。
白く小さな手からカイロを受け取りお腹に当てる。
茜先輩の爪は桜貝みたいな色をしていてとてもきれいだった。
そこにツカサが両手に大荷物で戻ってきた。
手に持っていたのは大きなクッションと毛布と羽毛布団。
どこからこんなものを……!?
それらをてきぱきと床に敷いたり置いたりしてセッティングを始める。
「ほら、ここで横になっていいから」
吐き気がひどくて横になりたかったからツカサの申し出は嬉しい。でも――。
「なんなら運ぶけど……」
首をふることで拒否すると、「わかった」と口にしてどこかへ行ってしまった。
ツカサと入れ替わりでやってきたのは茜先輩。
「ツカサにカイロ持っていってって言われたんだけど……生理痛?」
すでに開封済みのカイロを差し出された。
白く小さな手からカイロを受け取りお腹に当てる。
茜先輩の爪は桜貝みたいな色をしていてとてもきれいだった。
そこにツカサが両手に大荷物で戻ってきた。
手に持っていたのは大きなクッションと毛布と羽毛布団。
どこからこんなものを……!?
それらをてきぱきと床に敷いたり置いたりしてセッティングを始める。
「ほら、ここで横になっていいから」
吐き気がひどくて横になりたかったからツカサの申し出は嬉しい。でも――。