光のもとでⅠ
大きな音が聞こえる中、より近くでツカサの声がしてくすぐったい。
でも、この声が好き……。
「こんなにきれいに見えるのに、ほかの人が見に来れないのはもったいないね? すごい、すごくきれいだね」
「普通だろ?」
「違うっ、全然普通じゃないよっ!? だってこんなに大きな花火は初めて見たよっ? すごい、すごいっっっ! おっきいっ!」
「わかったから、少し落ち着け。じゃないと落とす」
落とすと言われたら黙るしかない。
花火は次々と上がり、儚く散っては次の花が咲く。
お気に入りのハーブ園のベンチまで行くと、
「横になっても見える」
寝てろ言わんばかりに下ろされた。
花火は遠くの空に見えるわけではない。
建物が邪魔して欠けて見えるでもなく、大きな大輪が頭上に広がる。
でも、この声が好き……。
「こんなにきれいに見えるのに、ほかの人が見に来れないのはもったいないね? すごい、すごくきれいだね」
「普通だろ?」
「違うっ、全然普通じゃないよっ!? だってこんなに大きな花火は初めて見たよっ? すごい、すごいっっっ! おっきいっ!」
「わかったから、少し落ち着け。じゃないと落とす」
落とすと言われたら黙るしかない。
花火は次々と上がり、儚く散っては次の花が咲く。
お気に入りのハーブ園のベンチまで行くと、
「横になっても見える」
寝てろ言わんばかりに下ろされた。
花火は遠くの空に見えるわけではない。
建物が邪魔して欠けて見えるでもなく、大きな大輪が頭上に広がる。