光のもとでⅠ
「海斗、おまえ――だいたいにして簾条っ、おまえがそっちにいてなんでこんなことになってるんだよっ」
珍しくツカサが声を荒立てた。
「あら、やぁね……」
桃華さんは艶然と笑う。
「私、藤宮司を陥れるためならなんだってするのよ?」
「司、諦めろよ。すでに文化部にも通達いってるし。いかんせん引き返せねぇぜ!」
言い切ったのは優太先輩だった。
その隣で嵐子先輩もニコニコ笑っている。
なんていうか、笑顔でごり押しされても……。
私、できそうにない。
これ、どうしたらいいのかな……。
「はい、リクエストされた曲の割り当て。もう歌う曲も決まってるから」
朝陽先輩にCDと歌詞の書かれたプリントを手渡された。
思わず受け取ってしまったのは私。ツカサは手を伸ばしもしなかった。
そこで気づく。
受け取ってはいけないものだったと――。
珍しくツカサが声を荒立てた。
「あら、やぁね……」
桃華さんは艶然と笑う。
「私、藤宮司を陥れるためならなんだってするのよ?」
「司、諦めろよ。すでに文化部にも通達いってるし。いかんせん引き返せねぇぜ!」
言い切ったのは優太先輩だった。
その隣で嵐子先輩もニコニコ笑っている。
なんていうか、笑顔でごり押しされても……。
私、できそうにない。
これ、どうしたらいいのかな……。
「はい、リクエストされた曲の割り当て。もう歌う曲も決まってるから」
朝陽先輩にCDと歌詞の書かれたプリントを手渡された。
思わず受け取ってしまったのは私。ツカサは手を伸ばしもしなかった。
そこで気づく。
受け取ってはいけないものだったと――。