光のもとでⅠ
その手をじっと見ていると、
「ほらっ」
急かされてその手を取った。
「うっし、幸先よしっ!」
「幸先?」
河野くんはにこりと笑い、ゆっくりと引っ張り上げてくれた。
「御園生ちゃんがさ、クラスの男子の手を取るのって佐野か海斗だけだったでしょ? 俺、記念すべき三人目っ!」
そう言われてみれば、そんな気がする。
「うちのクラスの男くらい平気になろうよ。助けてくれる手は多いほうがいいでしょ?」
私は言われて少し考えた。
「河野くん……。それ、私もそっち側になれるかな? 私が手を差し出しても掴まってもらえるのかな?」
「――すっげー嬉しいっ! そうだよ、持ちつ持たれつ! お互いに手を伸ばそうよ」
「……うんっ!」
「ほらっ」
急かされてその手を取った。
「うっし、幸先よしっ!」
「幸先?」
河野くんはにこりと笑い、ゆっくりと引っ張り上げてくれた。
「御園生ちゃんがさ、クラスの男子の手を取るのって佐野か海斗だけだったでしょ? 俺、記念すべき三人目っ!」
そう言われてみれば、そんな気がする。
「うちのクラスの男くらい平気になろうよ。助けてくれる手は多いほうがいいでしょ?」
私は言われて少し考えた。
「河野くん……。それ、私もそっち側になれるかな? 私が手を差し出しても掴まってもらえるのかな?」
「――すっげー嬉しいっ! そうだよ、持ちつ持たれつ! お互いに手を伸ばそうよ」
「……うんっ!」