光のもとでⅠ
 次の瞬間――。
「それはいただけないわよ」
 第三者の声が割り込んだ。
 誰……?
 私の背後にあった木からひらり、と舞い降りたのは長い髪の毛をポニーテールにしている人。
 身長は百六十五センチくらい。華奢な体つきとは思わないのに、着地したときに音がほとんどしなかった。
 忍者みたい……。
「あなた、とんでもないことを提案するのね?」
 私を呼び出した女の子は青ざめた顔をして、
「風紀委員の青木先輩」
 と、口にした。
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