光のもとでⅠ
24
マンションに着くと、ロータリーで秋斗さんとふたり車を降りた。
すぐに崎本さんがエントランスから出てきて、
「お車お預かりいたします」
と、秋斗さんに代わって車に乗り込む。
車は緩いカーブを曲がり駐車場へと向った。
その様をじっと見ていると、
「翠葉ちゃん?」
「え? あ……すみません、ぼーっとしちゃって……」
そうは答えるものの、走り去った車から目が離せなかった。
「俺の車がどうかした?」
記憶をなくしてから、秋斗さんの車には数回乗せてもらっている。
治療のために、学校と病院を往復するのを時々秋斗さんが送迎してくれていたから。
でも、それとは違う何かを感じる。
すぐに崎本さんがエントランスから出てきて、
「お車お預かりいたします」
と、秋斗さんに代わって車に乗り込む。
車は緩いカーブを曲がり駐車場へと向った。
その様をじっと見ていると、
「翠葉ちゃん?」
「え? あ……すみません、ぼーっとしちゃって……」
そうは答えるものの、走り去った車から目が離せなかった。
「俺の車がどうかした?」
記憶をなくしてから、秋斗さんの車には数回乗せてもらっている。
治療のために、学校と病院を往復するのを時々秋斗さんが送迎してくれていたから。
でも、それとは違う何かを感じる。