光のもとでⅠ
「九月とはいえ、この時間に夏服じゃ少し冷えるよね」
秋斗さんはエントランスへ入るように私の背に手を添えた。
カウンターには真下さんがいて、「おかえりなさいませ」と迎えられる。
秋斗さんが「ただいま」と答えれば、なんとなく自分も「ただいま戻りました」と口にできる。
エレベーターに乗ると、
「今日は若槻もゲストルームに戻ってるよ。栞ちゃんもいるだろうから、俺も寄らせてもらうね」
一緒に九階で降り玄関のドアを開ければ、「おかえりなさい」と栞さんと唯兄が出迎えてくれた。
「リィ、身体は?」
「大丈夫……」
「じゃ、なんで秋斗さんも一緒なの?」
若干嫌そうな顔をした。
最近、お仕事が忙しくて四六時中秋斗さんと顔を合わせていてうんざりだ、と何日前かに聞いたばかりだった。
秋斗さんはエントランスへ入るように私の背に手を添えた。
カウンターには真下さんがいて、「おかえりなさいませ」と迎えられる。
秋斗さんが「ただいま」と答えれば、なんとなく自分も「ただいま戻りました」と口にできる。
エレベーターに乗ると、
「今日は若槻もゲストルームに戻ってるよ。栞ちゃんもいるだろうから、俺も寄らせてもらうね」
一緒に九階で降り玄関のドアを開ければ、「おかえりなさい」と栞さんと唯兄が出迎えてくれた。
「リィ、身体は?」
「大丈夫……」
「じゃ、なんで秋斗さんも一緒なの?」
若干嫌そうな顔をした。
最近、お仕事が忙しくて四六時中秋斗さんと顔を合わせていてうんざりだ、と何日前かに聞いたばかりだった。