光のもとでⅠ
「今日はお酒飲んでるし、タバコ臭いところにいたからじゃない?」
 秋斗さんに言われて気づく。
 蒼兄はそういうところにいたとき、帰ってくるとシャワーを浴びるか着替えるかする。
「秋斗さん、よく知ってますね?」
「もう八年の付き合いだからね」
 八年の付き合い――。
 私にそんな友達はいない。
 でも、今のクラスメイトと八年後も友達であれたらいいな、と思う。

 蒼兄が着替えてくると、話は難なくまとまった。
「蒼兄も行けるのねっ!」
「うん、行けるよ。今週までがちょっと忙しくて、今日はその打ち上げだったんだ。だから土日は空いてる。先輩、今日は本当に助かりました」
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