光のもとでⅠ
「ツカサは女の子が苦手って言ってたでしょう? それに、あれこれ噂されるのも自分のことを詮索されるのも嫌だよね? でも、それ以外なら? ……たとえば、学校行事に関することで話しかけられたのなら無視なんてしないでしょう?」
 これは否定されたら困る。
 だって、私は彼女たちにそう話してしまったもの。
 ツカサが嫌がる話題を話さなければ大丈夫、と。
 私と話すときだって、世間話のような会話はあまりしない。
 そう話すと、彼女たちは一様に驚いていた。
 そう――私はみんなが思っているほど特別な存在ではなかったのだ。
 ただ、蒼兄と秋斗さんが知り合いだったから秋斗さんやツカサと知り合うきっかけがあっただけ。
 それがなければ、きっと私はツカサと知り合うことはなかったと思う。
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