光のもとでⅠ
栞さんを見る昇さんの目はとても穏やかで、そんな昇さんを見るのが好きだった。
「すごく仲のいい夫婦だよね」
背をかがめて私に視線を合わせた秋斗さんに言われる。
「っ……はい、すごく幸せそうです」
不意打ちで秋斗さんの顔が近くにあると心臓がぴょん、と跳ねるほどにびっくりする。
なんていうか、近くにいすぎるとどうしたらいいのかわからなくてそわそわしてしまうのだ。
苦手とか怖いとかそういう感情ではない。
これはいったいなんなのだろうか。
そのとき、ふわりと瑞々しい香りがした。
香水、かな……?
そんなことに気を取られていると、さっきまでいたはずの蒼兄と唯兄の姿なくなっていた。
どこに行ったの……?
周りを見回してみたけれど姿は見えなくて、逆に通り過ぎる女の人たちの視線に気づく羽目になる。
「すごく仲のいい夫婦だよね」
背をかがめて私に視線を合わせた秋斗さんに言われる。
「っ……はい、すごく幸せそうです」
不意打ちで秋斗さんの顔が近くにあると心臓がぴょん、と跳ねるほどにびっくりする。
なんていうか、近くにいすぎるとどうしたらいいのかわからなくてそわそわしてしまうのだ。
苦手とか怖いとかそういう感情ではない。
これはいったいなんなのだろうか。
そのとき、ふわりと瑞々しい香りがした。
香水、かな……?
そんなことに気を取られていると、さっきまでいたはずの蒼兄と唯兄の姿なくなっていた。
どこに行ったの……?
周りを見回してみたけれど姿は見えなくて、逆に通り過ぎる女の人たちの視線に気づく羽目になる。