光のもとでⅠ
好きな人にはみんなに伝えていきたいな。好きって――大好きって。
「唯兄の髪の毛ふわふわしててくすぐったい!」
「だそうだ……」
秋斗さんの低い声が聞こえ、べり、と唯兄を引き剥がされた。
「先輩、大人気ないですよ……」
蒼兄は車に寄りかかって笑っていた。
「大人げなくて何が悪い。さ、翠葉ちゃん、そろそろ行こう?」
秋斗さんに促されて助手席におさまった。
「じゃ、次は現地でね」
唯兄に言われ、先にサービスエリアを出た。
「翠葉ちゃんは若槻に触れられるのは全然大丈夫みたいだね?」
「そう言われてみれば……。なんだか本当のお兄ちゃんみたいな感じなんです」
どうしてか、照れてしまうくらいに恥かしくて嬉しい。
「唯兄の髪の毛ふわふわしててくすぐったい!」
「だそうだ……」
秋斗さんの低い声が聞こえ、べり、と唯兄を引き剥がされた。
「先輩、大人気ないですよ……」
蒼兄は車に寄りかかって笑っていた。
「大人げなくて何が悪い。さ、翠葉ちゃん、そろそろ行こう?」
秋斗さんに促されて助手席におさまった。
「じゃ、次は現地でね」
唯兄に言われ、先にサービスエリアを出た。
「翠葉ちゃんは若槻に触れられるのは全然大丈夫みたいだね?」
「そう言われてみれば……。なんだか本当のお兄ちゃんみたいな感じなんです」
どうしてか、照れてしまうくらいに恥かしくて嬉しい。