光のもとでⅠ
「ほかの皆様、ランチはいかがなさいますか? レストラン、客室、敷地内の森林でお召し上がりいただくことができます」
「私と昇はレストランで」
 栞さんは即答で、蒼兄たちは少し話し合っている。
「唯、どうする?」
「栞さんたちが迷惑でなければレストラン、ご一緒させてもらってもいいですか?」
 唯兄がひょっこりと顔を出して栞さんたちに尋ねると、
「大歓迎よ」
 快諾してもらえたようだ。
「じゃ、いったん解散ね」
 秋斗さんがその場を締めたけれど、みんなが向かうのはチャペルだった。
 今日は一組のカップルが挙式を挙げているという。
 花嫁さんの姿を一目見ようと、みんなが足を向けたのだ。
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