光のもとでⅠ
お父さんから、写真付きのメールが届いた。
今、休憩中……?
咄嗟にリダイヤルから番号を呼び出し、通話ボタンを押す。と、
『メール届いたかー?』
いつもと変わらないのんびりとした声が聞こえてくる。
「うん、届いた。とってもきれいね? ここはそこほど色づいていないけど、やっぱり紅葉(もみじ)がきれい。緑と赤が半々くらいでね、真っ赤なのもきれいなのだけど、この入り混じったアンバランスなのもきれいだよ」
緑にも赤にもなれない紅葉が自分に思えてくる。
『そうか。……で、何かあったか?』
「え……?」
『翠葉は基本、メールにはメールを返すだろう?』
そう言われてみれば……。
私は電話が苦手で、どちらかというと手が空いているときに読んでもらえるメールを好む。
でも、今は反射的に電話をかけてしまったのだ。
今、休憩中……?
咄嗟にリダイヤルから番号を呼び出し、通話ボタンを押す。と、
『メール届いたかー?』
いつもと変わらないのんびりとした声が聞こえてくる。
「うん、届いた。とってもきれいね? ここはそこほど色づいていないけど、やっぱり紅葉(もみじ)がきれい。緑と赤が半々くらいでね、真っ赤なのもきれいなのだけど、この入り混じったアンバランスなのもきれいだよ」
緑にも赤にもなれない紅葉が自分に思えてくる。
『そうか。……で、何かあったか?』
「え……?」
『翠葉は基本、メールにはメールを返すだろう?』
そう言われてみれば……。
私は電話が苦手で、どちらかというと手が空いているときに読んでもらえるメールを好む。
でも、今は反射的に電話をかけてしまったのだ。