光のもとでⅠ
「いいんですか……?」
訊くと、にこりと微笑んでくれた。
「嬉しい……ありがとうございます」
ポケットにあるそれは、カクカクしているのに曲線も併せ持つ美しいボトルだった。
透明の液体に透明のガラスボトル。
飾り棚に置いたらオブジェに見えるだろうな。
指先を曲線に沿わせると、少し冷たくて、この香りにピッタリな温度のような気がした。
朝露を含む森林のような香り。
陽の光をたくさん浴びたみたいな幸せな緑の香り。
瑞々しくて水世界みたいな香り。
深く深く吸い込みたくなるような、そんな香り。
訊くと、にこりと微笑んでくれた。
「嬉しい……ありがとうございます」
ポケットにあるそれは、カクカクしているのに曲線も併せ持つ美しいボトルだった。
透明の液体に透明のガラスボトル。
飾り棚に置いたらオブジェに見えるだろうな。
指先を曲線に沿わせると、少し冷たくて、この香りにピッタリな温度のような気がした。
朝露を含む森林のような香り。
陽の光をたくさん浴びたみたいな幸せな緑の香り。
瑞々しくて水世界みたいな香り。
深く深く吸い込みたくなるような、そんな香り。