光のもとでⅠ
「うん、なんだか大丈夫な気がする。よし、お風呂っ!」
頭から爪先までぴっかぴかに磨いて大きなバスタブに身を沈める。
壁にいくつかのボタンがついていたので適当にそれらを押すと、バスルームの照明が消えた。
「きゃっ……」
次の瞬間にはバスタブの中が光だす。
緑、青、紫、赤、ピンク、白、黄色――。
そんなふうに順番に色を変えていった。
「きれい……まるでクリスマスのイルミネーションみたい」
よく見えない中、ボタンをあれこれいじっていると、それらの光の強さが調節できることに気づく。
まぶしくない程度の光量に設定すると、そのままバスタブに身を預けた。
色々押していたらブクブクと泡まで出てきて余計に幻想的。
ぼんやりと水流を見ながら考える。
思い出せる気はする。だけど、怖い……。
でも、逃げないと約束をした。
少し考えてみたけれど、さっき思い出した会話で言った「大好き」。
あれに恋愛の意味はなかった気がする。
なら、私はいつ秋斗さんを好きになったのだろう――。
頭から爪先までぴっかぴかに磨いて大きなバスタブに身を沈める。
壁にいくつかのボタンがついていたので適当にそれらを押すと、バスルームの照明が消えた。
「きゃっ……」
次の瞬間にはバスタブの中が光だす。
緑、青、紫、赤、ピンク、白、黄色――。
そんなふうに順番に色を変えていった。
「きれい……まるでクリスマスのイルミネーションみたい」
よく見えない中、ボタンをあれこれいじっていると、それらの光の強さが調節できることに気づく。
まぶしくない程度の光量に設定すると、そのままバスタブに身を預けた。
色々押していたらブクブクと泡まで出てきて余計に幻想的。
ぼんやりと水流を見ながら考える。
思い出せる気はする。だけど、怖い……。
でも、逃げないと約束をした。
少し考えてみたけれど、さっき思い出した会話で言った「大好き」。
あれに恋愛の意味はなかった気がする。
なら、私はいつ秋斗さんを好きになったのだろう――。