光のもとでⅠ
 レストランへ行くと、
「いらっしゃいませ。すでに秋斗様がお待ちでいらっしゃいます」
 と、木田さんが案内してくれる。
 ほかのお客様もいる中、奥の仕切られたスペースへと案内された。
 秋斗さんは私たちに気づくと席を立ち、
「体調は大丈夫?」
 細身で背が高いのは知っている。
 でも、こういうスーツを着ると印象が変わる。
 非のうちどころがないくらいに格好いい。
「翠葉ちゃん?」
「は、はいっ」
「……どうかした?」
 顔を覗き込まれれば頬に熱を持つ。
 そんな私を見て笑いながら、
「では、お姫様はこちらへどうぞ」
 と、右手を取られた。
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