光のもとでⅠ
16
車に乗ると、私はすぐに寝てしまったらしい。
気づいたときにはすでにゲストルームの一室で横になっていた。
ぼーっとする頭で考える。
車に乗ったあとの記憶が見事にない。
気持ち悪くて、そのまま寝てしまったのか気を失ってしまったのかは定かじゃない。
きっと栞さんと蒼兄は知っているだろう。
「あとで訊こう……」
外の光で今が夕方であることも、まだ夜になりきっていないこともわかる。
けど、何時かまではわからない。
窓から視線をずらして横を向くと、頭から二十センチほど離れたところに自分の携帯がお行儀よく鎮座していた。
それに手を伸ばしディスプレイを見ると、六時五十分と表示されている。
「七時前……」
家の奥から話し声が聞こえる気がした。
耳を澄ましても何を話しているのかまではわからなくて、声のトーンが違うことから何人か人がいることだけはうかがえる。
そういえば、秋斗さんと若槻さんが来ると言っていた。もしかしたらもう来ているのかもしれない。
そんなことを考えていると、部屋のドアが控え目にノックされた。
気づいたときにはすでにゲストルームの一室で横になっていた。
ぼーっとする頭で考える。
車に乗ったあとの記憶が見事にない。
気持ち悪くて、そのまま寝てしまったのか気を失ってしまったのかは定かじゃない。
きっと栞さんと蒼兄は知っているだろう。
「あとで訊こう……」
外の光で今が夕方であることも、まだ夜になりきっていないこともわかる。
けど、何時かまではわからない。
窓から視線をずらして横を向くと、頭から二十センチほど離れたところに自分の携帯がお行儀よく鎮座していた。
それに手を伸ばしディスプレイを見ると、六時五十分と表示されている。
「七時前……」
家の奥から話し声が聞こえる気がした。
耳を澄ましても何を話しているのかまではわからなくて、声のトーンが違うことから何人か人がいることだけはうかがえる。
そういえば、秋斗さんと若槻さんが来ると言っていた。もしかしたらもう来ているのかもしれない。
そんなことを考えていると、部屋のドアが控え目にノックされた。