光のもとでⅠ
昼間はなかったソーラーライトがそこかしこに置かれていた。
さすがに森の中にキャンドルは置けないのだろう。
それらはフットライトのようにぼんやりと足もとだけを照らしてくれる。
そのほかは、秋斗さんが片手に懐中電灯を持っていた。
お昼のときよりも若干強めに握られているのは、あまりにも私の足もとが覚束ないせいだろう。
夜道を歩くのには慣れていないし、こんな山中を歩くのにも慣れていはいない。
途中までは石畳が敷かれているけれど、森に入ってからは木の根を傷めないためか、雑草の処理がしてある程度で、そこかしこに木の根が盛り上がっている。
「きゃっ――」
木の根に躓き、ポスン、と秋斗さんに抱きとめられた。
「危機一髪……」
言いながら秋斗さんはくつくつと笑う。
「すみません……ちゃんと足もと見て歩いてるんですけど……」
「もう少しゆっくり歩こうか」
言うと、秋斗さんは少しペースを落としてくれた。
さすがに森の中にキャンドルは置けないのだろう。
それらはフットライトのようにぼんやりと足もとだけを照らしてくれる。
そのほかは、秋斗さんが片手に懐中電灯を持っていた。
お昼のときよりも若干強めに握られているのは、あまりにも私の足もとが覚束ないせいだろう。
夜道を歩くのには慣れていないし、こんな山中を歩くのにも慣れていはいない。
途中までは石畳が敷かれているけれど、森に入ってからは木の根を傷めないためか、雑草の処理がしてある程度で、そこかしこに木の根が盛り上がっている。
「きゃっ――」
木の根に躓き、ポスン、と秋斗さんに抱きとめられた。
「危機一髪……」
言いながら秋斗さんはくつくつと笑う。
「すみません……ちゃんと足もと見て歩いてるんですけど……」
「もう少しゆっくり歩こうか」
言うと、秋斗さんは少しペースを落としてくれた。