光のもとでⅠ
 でも、その「怖い」を秋斗さんには感じない。
 私は記憶をなくす前、本当に秋斗さんを怖いと思っていたのだろうか。
 しかも、泣くほどに――。
 そっちのほうが疑わしく思える。
 でも、ツカサも秋斗さんも藤原さんも嘘をつく人たちじゃない。
 私が泣いて発狂して、点滴を抜き取る原因はなんだったのだろう。
< 3,500 / 10,041 >

この作品をシェア

pagetop