光のもとでⅠ
「はい、唯はとっととバスルームへ行くっ」
「…………あ、ハイ」
急にむくりと起き上がり、ぶるぶるっと猫のように身震いをしてからてくてくと歩きだした。
ピピ、と基礎体温の音がすると、
「寝起きで寒いだろうけど、朝食前には着替えないとだろ?」
促され、秋斗さんに朝の挨拶もしないままステラハウスを出た。
朝の空気は身を刺すような寒さで、身体の末端からどんどん冷えていく。
でも、肺に入ってくるそれを不快には思わない。
むしろ、好き……。
「翠葉、本館に戻ったら翠葉もお風呂。少しあたたまってから出ておいで」
「うん。――あっ」
急に大声を出したものだから、手をつなぎつつも先を歩いていた蒼兄がびっくりして立ち止まった。
「足もとに気をつけてないと転ぶぞ?」
夜よりは明るいとはいえ、やっぱり足もとはかなり怪しい状態だ。
「…………あ、ハイ」
急にむくりと起き上がり、ぶるぶるっと猫のように身震いをしてからてくてくと歩きだした。
ピピ、と基礎体温の音がすると、
「寝起きで寒いだろうけど、朝食前には着替えないとだろ?」
促され、秋斗さんに朝の挨拶もしないままステラハウスを出た。
朝の空気は身を刺すような寒さで、身体の末端からどんどん冷えていく。
でも、肺に入ってくるそれを不快には思わない。
むしろ、好き……。
「翠葉、本館に戻ったら翠葉もお風呂。少しあたたまってから出ておいで」
「うん。――あっ」
急に大声を出したものだから、手をつなぎつつも先を歩いていた蒼兄がびっくりして立ち止まった。
「足もとに気をつけてないと転ぶぞ?」
夜よりは明るいとはいえ、やっぱり足もとはかなり怪しい状態だ。