光のもとでⅠ
「蒼兄、デジカメある?」
「……コンデジなら」
「借りてもいい?」
「いいけど……」
こちらを気遣ってくれるのがわかる。
もしかしたら、昨日の件を秋斗さんから聞いたのかもしれない。
「仕事じゃなくて、なんとなく撮りたいと思ったの。キャンドルでもお花でもなくて影を……」
きっと目がいくのはキャンドルやお花。
でも、ふたつがひとつになったものは影だけ。
私はそれに弾かれる。
「これ、どうやったらセピアモードや白黒にできるんだろう?」
「あぁ、それは……」
蒼兄がメニューから設定を呼び出す方法を教えてくれた。
全部撮りたい気もしたけれど、それじゃ時間がいくらあっても足りない。
だから、一番気に入ったハートの影と、サークルの中にトライアングルが見える影のふたるだけを撮った。
「……コンデジなら」
「借りてもいい?」
「いいけど……」
こちらを気遣ってくれるのがわかる。
もしかしたら、昨日の件を秋斗さんから聞いたのかもしれない。
「仕事じゃなくて、なんとなく撮りたいと思ったの。キャンドルでもお花でもなくて影を……」
きっと目がいくのはキャンドルやお花。
でも、ふたつがひとつになったものは影だけ。
私はそれに弾かれる。
「これ、どうやったらセピアモードや白黒にできるんだろう?」
「あぁ、それは……」
蒼兄がメニューから設定を呼び出す方法を教えてくれた。
全部撮りたい気もしたけれど、それじゃ時間がいくらあっても足りない。
だから、一番気に入ったハートの影と、サークルの中にトライアングルが見える影のふたるだけを撮った。