光のもとでⅠ
 ツカサは数秒静止して、
「あぁ、生理か……」
 結局ばれてしまうのだから悲しい……。
 ツカサは拍子抜けしたふうで、「昼は?」と訊いてきた。
「まだ……栞さんが帰ってきたら食べようかなって;」
「何か用意してあるの?」
「スープ……」
「なら、あたためてくる」
 ツカサは部屋を出ていった。
 ツカサはお昼ご飯を食べたのだろうか……。

 五分ほどして戻ってきたツカサの持つトレイには、スープカップがふたつとトーストが一枚載っていた。
 それで、一緒に食べてくれるのだと思う。
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