光のもとでⅠ
「何錠?」
 もう一度訊かれて観念する。
「日にちを跨いでからなら、八錠……」
 すでに一日の分量をオーバーして二日分を飲んでいることになる。
「翠……」
「ごめんなさいっ。でもっ、湊先生も紫先生も知ってるっ」
 だからいいと言うわけじゃないことも知ってるけど、それでも耐えられないのだ。
 ツカサは携帯を取り出し誰かにかけた。
「――うるさい。今、翠のところにいるんだけど――だから、あとにして。翠、鎮痛剤八錠飲んでるけど? それ、黙認してるって本当? ――ふーん……。あぁそう、わかった」
 いつも無愛想で、湊先生に対してはとくに素っ気無い。
 けど、それとはまた少し違う感じ。
「ツカサ……?」
 恐る恐る声をかけると、
「何」
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