光のもとでⅠ
43
その日の夕飯は私と湊先生と栞さんの三人だった。
蒼兄は大学が長引いて夕飯の時間には帰ってこられなかったのだ。
栞さんは九時過ぎまではゲストルームにいて、昇さんから「今から帰るコール」があると十階へと帰っていった。
そして、十時になると蒼兄が帰ってきた。
ドアからちら、と顔を覗かせて、
「ここで夕飯食べても平気?」
きっと食べ物の匂いのことを気にしてくれているのだろう。
「大丈夫だよ。今は匂いで吐き気がするとかそういうのではないから」
「じゃ、あたためてくる。翠葉も生姜葛湯くらいは飲もう?」
「うん。じゃ、少しだけ……」
「わかった」
お腹は痛いし吐き気も残ってる。でも、ピークは過ぎた気がした。
蒼兄は大学が長引いて夕飯の時間には帰ってこられなかったのだ。
栞さんは九時過ぎまではゲストルームにいて、昇さんから「今から帰るコール」があると十階へと帰っていった。
そして、十時になると蒼兄が帰ってきた。
ドアからちら、と顔を覗かせて、
「ここで夕飯食べても平気?」
きっと食べ物の匂いのことを気にしてくれているのだろう。
「大丈夫だよ。今は匂いで吐き気がするとかそういうのではないから」
「じゃ、あたためてくる。翠葉も生姜葛湯くらいは飲もう?」
「うん。じゃ、少しだけ……」
「わかった」
お腹は痛いし吐き気も残ってる。でも、ピークは過ぎた気がした。