光のもとでⅠ
「日曜日から生理が始まったから……今週の土曜日から毎日同じ時間に一錠。二十一日で一クール。全部飲み終わったら生理がくる。その間、七日間休薬期間を置いてから二クール目が始まる。薬は学校から出せるようにしておくから」
お薬説明書なる冊子とお薬を渡され保健室をあとにした。
教室に入る前に一呼吸。
金曜日に休んで土日も学校には来なくて、昨日も休んだ。
この学校は違う――そうわかっていても長年身体に染み付いたこの緊張感を拭うのは時間がかかりそう。
「わ、翠葉だっ!」
あ、飛鳥ちゃん……。
きっとトイレへ行っていたのだろう。
「もう大丈夫?」
「うん、薬が効くくらいには……」
「桃華が生理痛じゃないかって言ってたけど、翠葉も生理重いの?」
少し訊きづらそうに訊かれた。
お薬説明書なる冊子とお薬を渡され保健室をあとにした。
教室に入る前に一呼吸。
金曜日に休んで土日も学校には来なくて、昨日も休んだ。
この学校は違う――そうわかっていても長年身体に染み付いたこの緊張感を拭うのは時間がかかりそう。
「わ、翠葉だっ!」
あ、飛鳥ちゃん……。
きっとトイレへ行っていたのだろう。
「もう大丈夫?」
「うん、薬が効くくらいには……」
「桃華が生理痛じゃないかって言ってたけど、翠葉も生理重いの?」
少し訊きづらそうに訊かれた。