光のもとでⅠ
そして、実行委員の会計部隊から上がってくる紙媒体の収支報告との一致も見事なものだった。
「今年はさ、実行委員側の会計部隊は司が選出したんだよ」
優太先輩が教えてくれる。
「いつもなら立候補で決めるらしいんだけど、やっぱり物事には得て不得手があるでしょ? その辺を考慮して理系の人間で、なおかつ、コミュニケーション能力の高い人間を配置したんだよね。たかだかその前処置でこれだけことがスムーズに進むんだからすごいよ」
感心しきり、といった感じで優太先輩が話せば、
「さすがは司だな」
と、朝陽先輩が王子スマイルを作る。
「普段は人のことなんて気にも留めないくせに、こういうときだけは目ざといっていうのもどうなのかしら」
桃華さんの言葉に周りが頷いたり苦笑を浮かべたり……。
けれど、言われている当の本人は無視を決め込んでいる。
「今年はさ、実行委員側の会計部隊は司が選出したんだよ」
優太先輩が教えてくれる。
「いつもなら立候補で決めるらしいんだけど、やっぱり物事には得て不得手があるでしょ? その辺を考慮して理系の人間で、なおかつ、コミュニケーション能力の高い人間を配置したんだよね。たかだかその前処置でこれだけことがスムーズに進むんだからすごいよ」
感心しきり、といった感じで優太先輩が話せば、
「さすがは司だな」
と、朝陽先輩が王子スマイルを作る。
「普段は人のことなんて気にも留めないくせに、こういうときだけは目ざといっていうのもどうなのかしら」
桃華さんの言葉に周りが頷いたり苦笑を浮かべたり……。
けれど、言われている当の本人は無視を決め込んでいる。