光のもとでⅠ
「あ、そうだ。先に釘を刺しておこうかな?」
「ん?」
「もし、ツカサがバイタルの転送設定を頼んでも、聞き入れないでくださいね? 私にはそれを拒否する権利くらいはありますよね?」
 秋斗さんは少し複雑そうな顔をして、「了解」と答えてくれた。
 部屋のドアを閉め、今度こそ目覚ましをセットする。
 今は六時半――レム睡眠、ノンレム睡眠を考えるなら一時間半がいいところ。
「八時、かな……」



『リィっっっ! 大変、起きなくちゃっっっ! リィっっっ! 大変、起きなくちゃっっっ! リィっっっ! 大変、起きなくちゃっっっ!』
 びっくりして飛び起きたら目の前がぐらついた。
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