光のもとでⅠ
 視界が戻って顔を上げると、蒼兄の後ろで秋斗さんがお腹を抱えて笑っていた。

 リビングへ行くと、海斗くんがソファに横になって眠っており、ツカサと栞さんは片づけをしていた。
 少しすると、栞さんが私に取り分けてくれていたプレートを持ってきてくれた。
「消化にはいいものを選んでるから、消化代謝とか気にせずに食べて大丈夫よ」
「ありがとうございます」
 正直助かる……。
 消化にもエネルギーを持っていかれたら、それこそ頭の働きが悪くなってどうにもならない。
 そういえば――。
「今日、楓先生と静さんはいらしてないんですね?」
「楓は夜勤だって。でも、会食期間に一、二度は顔を出したいようなことを言ってたわ」
 湊先生が教えてくれたあと、栞さんが口を開いた。
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