光のもとでⅠ
「そう。日付が変わるタイミングぴったりに電話してきて、翠葉はそれをすごく喜んでた。同じことを自分もするんだって言うから四月六日生まれっていう情報を与えたら落ち込んでた」
「……それは落ち込むかも。私、そのあとは何もプレゼントしてないのかな?」
「さぁ……俺は聞いてないけど。なんてゆっくり話してる場合じゃない。時間時間っ」
蒼兄に時計を指差される。
「わっ、もう三十分っ!?」
「朝食の準備は俺がするから食べる時間だけは死守しろよっ!?」
蒼兄が出て行くと、慌てて髪の毛を一房取る。
左サイドの一房を緩く編み、耳の少し下あたりでゴムで留める。
左の首もと――それがとんぼ玉の定位置……。
秋斗さんには何もプレゼントしていないと言い切れる。
ツカサには……?
「……それは落ち込むかも。私、そのあとは何もプレゼントしてないのかな?」
「さぁ……俺は聞いてないけど。なんてゆっくり話してる場合じゃない。時間時間っ」
蒼兄に時計を指差される。
「わっ、もう三十分っ!?」
「朝食の準備は俺がするから食べる時間だけは死守しろよっ!?」
蒼兄が出て行くと、慌てて髪の毛を一房取る。
左サイドの一房を緩く編み、耳の少し下あたりでゴムで留める。
左の首もと――それがとんぼ玉の定位置……。
秋斗さんには何もプレゼントしていないと言い切れる。
ツカサには……?