光のもとでⅠ
昇さんが帰国した今、やっぱり朝は各々の自宅で過ごすべきだろう。
そうはいっても、あの栞さんが無条件でそんな話に応じるはずもなく、前日に朝食の準備をしてくれて、私たちはそれをあたため直すだけだったり、少し手を加えればすぐに食べられる状態のものが用意してある。
そして、お弁当は私が家を出る時間に栞さんが持ってきてくれていた。
今はテスト前だからそれもないはずなのに、家を出る時間になると来てくれる。
「いってらっしゃい」の一言を言うために。
申し訳ないと思いつつも嬉しくて、今朝も幸せな気持ちで「いってきます」と家から出ることができた。
エレベーターで下に降りるとツカサがいた。
朝の挨拶を済ませると、
「一緒に行く約束してたのか?」
蒼兄に訊かれて「ううん」と首を振る。
そうはいっても、あの栞さんが無条件でそんな話に応じるはずもなく、前日に朝食の準備をしてくれて、私たちはそれをあたため直すだけだったり、少し手を加えればすぐに食べられる状態のものが用意してある。
そして、お弁当は私が家を出る時間に栞さんが持ってきてくれていた。
今はテスト前だからそれもないはずなのに、家を出る時間になると来てくれる。
「いってらっしゃい」の一言を言うために。
申し訳ないと思いつつも嬉しくて、今朝も幸せな気持ちで「いってきます」と家から出ることができた。
エレベーターで下に降りるとツカサがいた。
朝の挨拶を済ませると、
「一緒に行く約束してたのか?」
蒼兄に訊かれて「ううん」と首を振る。