光のもとでⅠ
私に視線が合っていたはずなのに、今は明らかに違うものを見ている。口を半開きにして……。
振り返ると、そこにはツカサが立っていた。
「ツ、カサ……」
ごくり、と唾を飲む。
おまけに、足が竦んでその場から動けなくなってしまった。
「藤宮先輩、ちょっとたんまっっっ! 翠葉ちゃん、今色々と混乱してるだけですからっ」
空太くんが私とツカサの間に入ってくれる。
「だから何?」
ツカサの声はとても冷たい響きをしていた。
「だから――えぇと……あまり手厳しいことは今ちょっと……」
「無理。翠、病院まで付き添う。御園生さんには連絡してあるし了承も得てる」
「っ……」
「ついでに、高崎に訊かなくても直接俺に訊けばいいんじゃない? 翠に言った張本人に訊くのが一番いいと思うけど? ……教室からかばん持ってきたからこのまま行くよ」
ツカサは私の返事を待たずに昇降口へ向かって歩きだした。
振り返ると、そこにはツカサが立っていた。
「ツ、カサ……」
ごくり、と唾を飲む。
おまけに、足が竦んでその場から動けなくなってしまった。
「藤宮先輩、ちょっとたんまっっっ! 翠葉ちゃん、今色々と混乱してるだけですからっ」
空太くんが私とツカサの間に入ってくれる。
「だから何?」
ツカサの声はとても冷たい響きをしていた。
「だから――えぇと……あまり手厳しいことは今ちょっと……」
「無理。翠、病院まで付き添う。御園生さんには連絡してあるし了承も得てる」
「っ……」
「ついでに、高崎に訊かなくても直接俺に訊けばいいんじゃない? 翠に言った張本人に訊くのが一番いいと思うけど? ……教室からかばん持ってきたからこのまま行くよ」
ツカサは私の返事を待たずに昇降口へ向かって歩きだした。