光のもとでⅠ
「ツカサ、怖さが別物なの……。友達に置いていかれるのも無視されるのも、どれも怖いことに変わりはないのだけど、今私の大好きな人たちにそれをされるのはすごく怖い……。中学のときと比較できないくらい怖いの。呼吸ができなくなりそうなくらい怖いの――」
 何がどう違うとこれ以上は言葉に変換できない。
「つまり……中学のときの人間と、今周りにいる人間の格が翠の中では明確に違うわけね」
 格……?
「それを聞いて安心した」
 ツカサの表情が少し緩む。
 文字通り、安心したような顔だった。
「中学のときの人間と何か少しでも混同されていようものならどうしてやろうかと思ってた」
 混同だなんて――。
 一緒だなんて一度たりとも思ったことない。
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