光のもとでⅠ
「おまえはこっち側に見なされちゃったんだな」
「そうだけど、ちょっと違う。あの人、基本自分はひとりだと思ってるから。俺や蔵元さんを仲間と見ているかも怪しい。俺たちの関係って最初からそんなものだよ」
「でも、それも違うと思うけどな……。唯のことを心配している秋斗先輩は、少なくとも親身になってたと思うよ」
「だからだってば……。こっちを思う気持ちがあっても、俺たちの気持ちは届いてない。人から何かをもらうってことに――たぶん、そういうことに慣れてない。もしくは知らないんだと思う」
なるほどな、と思った。
「何かあればひとりになる覚悟が常にある。それって、すごいことかもしれないけど、付き合いが長くなって秋斗さんを知れば知るほどにつらくなる」
「唯は秋斗先輩が好きなんだな」
「なっ――……好きっていうか、引き上げてもらったし、仕事上尊敬できる人だし……とにかく、信用できる人だとは思ってる。たまにあり得ないほどバカだけど」
少し照れてムキになっている唯がかわいいと思った。
「そうだけど、ちょっと違う。あの人、基本自分はひとりだと思ってるから。俺や蔵元さんを仲間と見ているかも怪しい。俺たちの関係って最初からそんなものだよ」
「でも、それも違うと思うけどな……。唯のことを心配している秋斗先輩は、少なくとも親身になってたと思うよ」
「だからだってば……。こっちを思う気持ちがあっても、俺たちの気持ちは届いてない。人から何かをもらうってことに――たぶん、そういうことに慣れてない。もしくは知らないんだと思う」
なるほどな、と思った。
「何かあればひとりになる覚悟が常にある。それって、すごいことかもしれないけど、付き合いが長くなって秋斗さんを知れば知るほどにつらくなる」
「唯は秋斗先輩が好きなんだな」
「なっ――……好きっていうか、引き上げてもらったし、仕事上尊敬できる人だし……とにかく、信用できる人だとは思ってる。たまにあり得ないほどバカだけど」
少し照れてムキになっている唯がかわいいと思った。