光のもとでⅠ
 自分の信じてる人間とは正に秋斗先輩のことだ。
 でもって、自分とその人をなめんなよ、とご本人様に申し上げたわけで……。
「俺の場合はちょっと違いますけどね。……今まで築いてきたものを一気にぶち壊せるほどの勇気はもちあわせてないんです。それに、八年かけて築き上げた関係っていうのは、簡単に壊せるほど脆くないんですよ」
 俺は唯のように考えているわけじゃない。でも――付き合ってきた年月。八年という月日をおいそれと覆すのは容易じゃない。
「今じゃなくていいから――何があったのか教えてください」
「……わかった」
 秋斗先輩はようやくソファに腰掛けた。
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