光のもとでⅠ
けれど、食べながらも不思議な会話は続く。
「現場にさ、面白い人間がいるんだよね。この黄色くておいしそうな出汁巻き卵が食べられないかわいそうな人がいるんだよ」
俺はどう答えていいのかわからずに、
「はぁ……卵アレルギーか何かなのでは?」
「違うんだって。どうしてもこの芸術的に幸せそうな顔をした卵焼きが食べられないんだって。あっ! 写真見るっ!? それはもうね、きれいに並べて残すんだよ」
零樹さんはポケットから携帯を取り出し、画像を見せてくれた。
そこには、確かに行儀良く並べられた卵焼きがふたつ鎮座しているわけで……。
「あまりにも毎回毎回だからさ、そのうち俺が気になってしかなくなっちゃって、どうして食べないんだああああっ! こいつに卵焼き食わせた人間休憩二時間! とか賭け始めたら面白いくらいに白熱したよ」
そんな人間たちが特攻Aチーム?
いや、この人が上司だからこそこうなんだろうか……。
若槻、特攻Aチームって想像からは著しくかけ離れている気がする……。
「現場にさ、面白い人間がいるんだよね。この黄色くておいしそうな出汁巻き卵が食べられないかわいそうな人がいるんだよ」
俺はどう答えていいのかわからずに、
「はぁ……卵アレルギーか何かなのでは?」
「違うんだって。どうしてもこの芸術的に幸せそうな顔をした卵焼きが食べられないんだって。あっ! 写真見るっ!? それはもうね、きれいに並べて残すんだよ」
零樹さんはポケットから携帯を取り出し、画像を見せてくれた。
そこには、確かに行儀良く並べられた卵焼きがふたつ鎮座しているわけで……。
「あまりにも毎回毎回だからさ、そのうち俺が気になってしかなくなっちゃって、どうして食べないんだああああっ! こいつに卵焼き食わせた人間休憩二時間! とか賭け始めたら面白いくらいに白熱したよ」
そんな人間たちが特攻Aチーム?
いや、この人が上司だからこそこうなんだろうか……。
若槻、特攻Aチームって想像からは著しくかけ離れている気がする……。