光のもとでⅠ
 俺の分も同じ袋にいれて、きゅ、と縛ってからそれを足元に置くと、
「本題を聞こうか?」
 空気も雰囲気も、表情も声音も何も変わらない。
 けれど、話しの内容は変わる。
 空気は自分で変えなくちゃいけない気がした。
 その場に立ち上がり、頭を下げる。
「申し訳ございません。お嬢さんを……翠葉ちゃんを傷つけました」
「うん、知ってる。――君が作ってくれたバイタル装置のおかげで、何かがあれば逐一わかる環境は整っているし、湊先生や碧、蒼樹からも連絡が入るからね。向こうで起きていることはたいてい耳に入ってると思う」
 笑うでもなく険しい顔つきになるでもなく、淡々と言われた。
「ねぇ、何をしたのか訊いてもいい?」
 何を、どこから話したらいいだろうか……。
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