光のもとでⅠ
「あぁ、でもね、正確には放ったらかしてきたけれど、澤村さんが見事な手腕で、商談の場を白野のウィステリアホテルに移したって話だったかな。澤村さんって静のサポートうまいよね? 感心するよ。俺には絶対無理だなぁ……」
まるで世間話でもするような口調で話す。
「ま、そのときに静が色々と話していったわけだよ。秋斗くん、お見合いも全部拒否して断って、終いには、今藤宮を出るために起業準備してるんだろう?」
「っ……!?」
あれだけ秘密裏に動いていたというのに、静さんにはもうばれているのかっ!?
「ばれてないと思った?」
「はい……」
「残念だったね。しっかりとお見通しだったよ。……いつか、翠葉と結婚することになっても、翠葉を会長夫人なんて座につかせないためであることや、自分が関わることで翠葉に及ぶ一切の害をなくそうとしてくれていること。そこまで考えているやつだから、来たら話くらいは聞いてやってくれって。俺、初めて静にお願いされちゃったよ」
……蒼樹にフォローされて、静さんにもフォローされて――俺、格好悪……。
まるで世間話でもするような口調で話す。
「ま、そのときに静が色々と話していったわけだよ。秋斗くん、お見合いも全部拒否して断って、終いには、今藤宮を出るために起業準備してるんだろう?」
「っ……!?」
あれだけ秘密裏に動いていたというのに、静さんにはもうばれているのかっ!?
「ばれてないと思った?」
「はい……」
「残念だったね。しっかりとお見通しだったよ。……いつか、翠葉と結婚することになっても、翠葉を会長夫人なんて座につかせないためであることや、自分が関わることで翠葉に及ぶ一切の害をなくそうとしてくれていること。そこまで考えているやつだから、来たら話くらいは聞いてやってくれって。俺、初めて静にお願いされちゃったよ」
……蒼樹にフォローされて、静さんにもフォローされて――俺、格好悪……。