光のもとでⅠ
廊下の先を歩く碧さんは痩せてしまったものの、憔悴しきっている感じではない。
手軽に出せるものは冷蔵庫に入っているアセロラジュースくらい。
グラスに入れて持っていくと、
「ありがとう」
碧さんはグラスを受け取り、美味しそうに一口飲んだ。
「私ね、美波ちゃんに話していないことがあるの」
すぐに口火を切った。
こういう潔さが碧さんの持ち味だと思う。
「長い付き合いになるし、子どもの話もたくさんしてきたけれど、翠葉の病状についてはあまり話したことなかったわよね?」
私は頷く。
口を挟まず静かに聞こうと思った。
手軽に出せるものは冷蔵庫に入っているアセロラジュースくらい。
グラスに入れて持っていくと、
「ありがとう」
碧さんはグラスを受け取り、美味しそうに一口飲んだ。
「私ね、美波ちゃんに話していないことがあるの」
すぐに口火を切った。
こういう潔さが碧さんの持ち味だと思う。
「長い付き合いになるし、子どもの話もたくさんしてきたけれど、翠葉の病状についてはあまり話したことなかったわよね?」
私は頷く。
口を挟まず静かに聞こうと思った。