光のもとでⅠ
テーブルに朝食が揃うと、三人はご飯を食べ始めた。
私はというと、やっぱり体を起こすことはできなくて、横になりながら朝食の風景を眺めている。
時折蒼兄の手が伸びてきて、口の中に果物を入れられていた。
今日の果物はグレープフルーツ。
瑞々しくて、甘酸っぱくて美味しい……。
「果物が食べられるようなら果物を食べなさい」
湊先生に言われてコクリ、と頷く。
「そうね……。スープ以外だと果物かお雑炊。あとでこのグレープフルーツでゼリーを作るわね」
朝食を食べている側から、「何を作ろう?」とウキウキしだす栞さん。
「栞は本当に料理が好きね」
湊先生が言うと、
「だって、翠葉ちゃんって攻略のし甲斐があるのよ?」
と、いたずらっぽく笑う。
どうやら私は攻略対象のようだ。
「いつまでもアンダンテのタルトに負けているわけにはいかないのよ」
と、ウィンクが飛んできた。
「アンダンテのタルトが食べられるなら、薄味のキッシュで油分控え目なら食べてもらえる気がするし……」
と、頭の中のレシピを披露してくれる。
それを聞きつつ朝の時間が緩やかに過ぎていった。
私はというと、やっぱり体を起こすことはできなくて、横になりながら朝食の風景を眺めている。
時折蒼兄の手が伸びてきて、口の中に果物を入れられていた。
今日の果物はグレープフルーツ。
瑞々しくて、甘酸っぱくて美味しい……。
「果物が食べられるようなら果物を食べなさい」
湊先生に言われてコクリ、と頷く。
「そうね……。スープ以外だと果物かお雑炊。あとでこのグレープフルーツでゼリーを作るわね」
朝食を食べている側から、「何を作ろう?」とウキウキしだす栞さん。
「栞は本当に料理が好きね」
湊先生が言うと、
「だって、翠葉ちゃんって攻略のし甲斐があるのよ?」
と、いたずらっぽく笑う。
どうやら私は攻略対象のようだ。
「いつまでもアンダンテのタルトに負けているわけにはいかないのよ」
と、ウィンクが飛んできた。
「アンダンテのタルトが食べられるなら、薄味のキッシュで油分控え目なら食べてもらえる気がするし……」
と、頭の中のレシピを披露してくれる。
それを聞きつつ朝の時間が緩やかに過ぎていった。