光のもとでⅠ
何に対しても誠実に、決して子ども扱いはせず。
「藤宮司はなんでもできちゃうじゃないですか……。それに、今、私が生徒会やクラス委員の仕事を要領良く片付けられるのは、あの男が仕込んでくれたからです。……ただ単にこき使われて叩き込まれた、というだけな気もしますけど……」
「なるほどね……」
「自分の周りにあそこまで完璧な人間はいなくて、愛想を振りまいてくるタイプでもなくて、なんか新鮮だったんですよね……」
それは今も変わらない。
「加納の道場でも週に一、二度は会っていましたし……」
なんていうか、あの男は何をやらせても様になってしまう。
そして、何よりも所作が美しかった。
「告白はしたの?」
「えっ!?」
蒼樹さんに顔を覗き込まれた。
その顔には「純粋なる好奇心」と書かれている。
「藤宮司はなんでもできちゃうじゃないですか……。それに、今、私が生徒会やクラス委員の仕事を要領良く片付けられるのは、あの男が仕込んでくれたからです。……ただ単にこき使われて叩き込まれた、というだけな気もしますけど……」
「なるほどね……」
「自分の周りにあそこまで完璧な人間はいなくて、愛想を振りまいてくるタイプでもなくて、なんか新鮮だったんですよね……」
それは今も変わらない。
「加納の道場でも週に一、二度は会っていましたし……」
なんていうか、あの男は何をやらせても様になってしまう。
そして、何よりも所作が美しかった。
「告白はしたの?」
「えっ!?」
蒼樹さんに顔を覗き込まれた。
その顔には「純粋なる好奇心」と書かれている。