光のもとでⅠ
八時になると蒼兄と湊先生が一緒に家を出て、私は食休み。栞さんは朝食の片付けや洗濯物をしている。
私は思い立ったように携帯のメール作成画面を起動させた。
件名 :翠葉です
本文 :今週はお休みします。
今はウィステリアビレッジの
ゲストルームにいます。
しばらく間借りすることになったの。
蒼兄も一緒で栞さんもいます。
湊先生も来てくれるので
安心してね。
いざメールを送ろうと思ったら、こんな内容しか思いつかなかった。
今はどうやっても元気とは言えないし、自分の現状を書いたところで心配をかけるだけ。
メールの話題になりそうなものは何もなかった。
でも、ここにいることは伝えたほうがいい気がして、あの文面になったけれども、ウィステリアヴィレッジのゲストルームという言葉は海斗くんにしか伝わりそうにない。
これが今、私に話せる精一杯――。
だからそのまま送信した。
しばらくすると佐野くんから返事があった。
私は思い立ったように携帯のメール作成画面を起動させた。
件名 :翠葉です
本文 :今週はお休みします。
今はウィステリアビレッジの
ゲストルームにいます。
しばらく間借りすることになったの。
蒼兄も一緒で栞さんもいます。
湊先生も来てくれるので
安心してね。
いざメールを送ろうと思ったら、こんな内容しか思いつかなかった。
今はどうやっても元気とは言えないし、自分の現状を書いたところで心配をかけるだけ。
メールの話題になりそうなものは何もなかった。
でも、ここにいることは伝えたほうがいい気がして、あの文面になったけれども、ウィステリアヴィレッジのゲストルームという言葉は海斗くんにしか伝わりそうにない。
これが今、私に話せる精一杯――。
だからそのまま送信した。
しばらくすると佐野くんから返事があった。