光のもとでⅠ
「あら、希和、珍しいわね? でも大歓迎よ」
推薦よりも立候補のほうがいい。
何よりも一緒に仕事がしやすい。
「桃ちゃん、ごめん! 私の立候補じゃなくて、推薦なの。でも、すごくやりたがってる子だから――有田希和は七倉香乃子を推薦しますっ!」
香乃を……?
「ち、ちょっとっっっ!?」
窓際の香乃が身を乗り出し廊下側の希和に抗議する。
抗議というか、焦っている感じ……?
とりあえず、やり取りを見守ることにした。
「だって、カノンずっとやりたがってたじゃんっ。でも、中等部三年間は見てるだけだったし……」
過去の記憶を手繰り寄せる。
確かに、今まで一度も紅葉祭の実行委員にいたことはないわね。
推薦よりも立候補のほうがいい。
何よりも一緒に仕事がしやすい。
「桃ちゃん、ごめん! 私の立候補じゃなくて、推薦なの。でも、すごくやりたがってる子だから――有田希和は七倉香乃子を推薦しますっ!」
香乃を……?
「ち、ちょっとっっっ!?」
窓際の香乃が身を乗り出し廊下側の希和に抗議する。
抗議というか、焦っている感じ……?
とりあえず、やり取りを見守ることにした。
「だって、カノンずっとやりたがってたじゃんっ。でも、中等部三年間は見てるだけだったし……」
過去の記憶を手繰り寄せる。
確かに、今まで一度も紅葉祭の実行委員にいたことはないわね。