光のもとでⅠ
駅に着くと、手近なファーストフード店に入った。
海斗と佐野はお腹が空いて死にそうな顔をしていたから、先にオーダーしておいで、と私は二階の席を確保しにいった。
ふたりが戻ってきてから自分の分を買いに行ったのだけど、戻ってきたら海斗と佐野は女子三人組に声をかけられていた。
あっちは女子三人、こっちは男子ふたりに女子ひとり。
ん~……ネイビーのラケットケースは学校指定だから、女子か男子かなんてわからないんだよねぇ……。
さらには、「A.Tachibana」じゃ余計に男子か女子かわからない。
戻るに戻れないでいると、「飛鳥!」と海斗に呼ばれた。
振り向いた女子たちにはびっくりした顔をされる、というより――刺されるような視線を浴びる羽目になった。
海斗と佐野はお腹が空いて死にそうな顔をしていたから、先にオーダーしておいで、と私は二階の席を確保しにいった。
ふたりが戻ってきてから自分の分を買いに行ったのだけど、戻ってきたら海斗と佐野は女子三人組に声をかけられていた。
あっちは女子三人、こっちは男子ふたりに女子ひとり。
ん~……ネイビーのラケットケースは学校指定だから、女子か男子かなんてわからないんだよねぇ……。
さらには、「A.Tachibana」じゃ余計に男子か女子かわからない。
戻るに戻れないでいると、「飛鳥!」と海斗に呼ばれた。
振り向いた女子たちにはびっくりした顔をされる、というより――刺されるような視線を浴びる羽目になった。