光のもとでⅠ
 でも、うちのクラスに限ってそんなことはないと言い切れても、学年全体で考えるならば話はまた別。
 いじめのない学校なんてきっとない。
 先生の目の届かないところというのは必ず存在する。
 それゆえの風紀委員だ。
 いじめや嫌がらせ、それらの取り締まり機関が風紀委員だ。
「劣悪」と判断したものに関しては、徹底的に証拠資料を揃えて学校へ提出。
 ときには校内警備員すら自由に配置することができるのだという。
 そういう機関があると知っているからこそ、表立ったいじめは見つけられない。
 それはつまり、より教師の目の届かないところへ、と発展させ、より陰湿なものに姿を変えるのだ。
 それでもないよりはマシ。
 つまりはそういうこと。
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