光のもとでⅠ
「翠葉ちゃんは司と仲良しになったね?」
茜先輩までそれを言うか――。
優太や嵐、朝陽の会話を聞きながら、今度はネット上にある自分のメールボックスを開いていた。
翠はといえば、まだ名前の呼び方についてあれやこれやと言われている。
「うん、じゃ久は?」
「キラキラ王子」
……阿呆だな。
その場の人間みんなに笑われあたふたしている感じが背中を見ているだけでもわかる。
「ねぇ、俺は?」
漣が訊けば、翠は「サザナミくん」と即答した。
未だに名前を覚えていないのだろうか。
だとしたら、少しくらいは漣に同情してやる余地がある。
茜先輩までそれを言うか――。
優太や嵐、朝陽の会話を聞きながら、今度はネット上にある自分のメールボックスを開いていた。
翠はといえば、まだ名前の呼び方についてあれやこれやと言われている。
「うん、じゃ久は?」
「キラキラ王子」
……阿呆だな。
その場の人間みんなに笑われあたふたしている感じが背中を見ているだけでもわかる。
「ねぇ、俺は?」
漣が訊けば、翠は「サザナミくん」と即答した。
未だに名前を覚えていないのだろうか。
だとしたら、少しくらいは漣に同情してやる余地がある。