光のもとでⅠ
「じゃ、もう少し困ってもらおうかな」
意地悪な笑みに身をかまえる。と、
「これ、食べてね」
秋斗さんはゼリーが入ったグラスを手に取り、右手にはスプーンを持っていた。
「これ、食べてもらわないことには俺が栞ちゃんに怒られるんだ」
怒られる、と言いながらも嬉しそうだから性質が悪い。
これだけは嫌だったのに……。
「翠葉さん、眉間にしわ寄ってますが……」
だって、恥ずかしい……。
「ショックだなぁ……。昨日は若槻にスープ飲ませてもらったのに俺はだめ?」
「だめというか……恥ずかしいから嫌なだけですっ」
目を合わせることはできなくて、ずっと緩められたネクタイを見ていた。
「でも、苦行だと思ってがんばってください」
と、口もとにスプーンが寄せられた。
それに対しては条件反射で口が開く。
口に、甘酸っぱくて冷たいゼリーがつるんと入った。
「食べられそう?」
訊かれてコクリと頷く。
意地悪な笑みに身をかまえる。と、
「これ、食べてね」
秋斗さんはゼリーが入ったグラスを手に取り、右手にはスプーンを持っていた。
「これ、食べてもらわないことには俺が栞ちゃんに怒られるんだ」
怒られる、と言いながらも嬉しそうだから性質が悪い。
これだけは嫌だったのに……。
「翠葉さん、眉間にしわ寄ってますが……」
だって、恥ずかしい……。
「ショックだなぁ……。昨日は若槻にスープ飲ませてもらったのに俺はだめ?」
「だめというか……恥ずかしいから嫌なだけですっ」
目を合わせることはできなくて、ずっと緩められたネクタイを見ていた。
「でも、苦行だと思ってがんばってください」
と、口もとにスプーンが寄せられた。
それに対しては条件反射で口が開く。
口に、甘酸っぱくて冷たいゼリーがつるんと入った。
「食べられそう?」
訊かれてコクリと頷く。