光のもとでⅠ
「そんなことはないと思うんだけど」
「心変わり?」
「……かな?」
 告白の続きがどうしてこんな会話なんだろう。
「心変わりは仕方ないってことにしよう。でも、浮気はなしね?」
 そう言ってウィンクされた。
 そのとき、私は同じ人に二度目の恋をした。

 夏に進路変更をした私は猛勉強することになった。
 だって志望校よりも三ランクも上の高校を目指すことになったわけだから。
 ギリギリでも受かることができたのは奇跡だな。
 そして今、生徒会役員でいられるほどの成績をキープできているのはひとえに優太のおかげ。
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